精密根管治療

当院の根管治療3つのコンセプト

根管治療は、歯を保存するために重要な治療です。
根管治療は歯科治療の中でも難易度の高い治療のため、根管全てをキレイに清掃することはとても大変です。当院では根管治療を成功させるためにも、当院では3つのコンセプトをもって治療に臨んでいます。

コンセプト1:細部まで目で確認しながら正確に治療をする

細部まで目で確認しながら正確に治療をする

根管治療は5mm以上の虫歯に対する治療で、神経の処置・感染した根管を治療し、歯の保存を目指す治療です。

抜髄(歯の神経を除去すること)を行うと、抜歯を選択されることが多かった過去に対して、現在では歯を残すことを前提に根管治療を行うことが当たり前になってきました。

当院ではマイクロエンドといって、マイクロスコープを使用した拡大視野での治療を行っています。

最大25.6倍にまで拡大することができるため、【細部まで目で確認】しながら治療をすることにより、勘に頼る治療ではなく目で見て正確に治療を行います。

コンセプト2:ラバーダム防湿で感染源を断ち切る

ラバーダム防湿で感染源を断ち切る

根管治療を行う上で、ラバーダム防湿は必須です。
理由は、従来のロールワッテと呼ばれるコットンだけでは唾液の侵入を完全には防げないからです。

唾液中の細菌による感染が懸念されていましたが、ラバーダム防湿ではお口の中の治療する歯だけを隔離して治療ができるため、唾液の侵入や器具などの誤飲を防ぐことができます。

治療中に発生する感染やその他のリスクを下げ、安全に治療を進めていくためにはラバーダムは最重要と言えます。

コンセプト3:精度の高い診査・診断を行う

精度の高い診査・診断を行う

診査・診断というのは、どの歯科治療を行う上でも重要です。

例えば水道から水漏れがあるとして、本当は配管の問題だったのに蛇口の修理のみを行った場合を想像してください。恐らく目で見える部分は直ったとしても根本的な問題が解決されていないので、結果的に大きな修理が必要になってしまう可能性がありますよね。

当院ではCBCTやデンタルレントゲンなどあらゆる情報から適切な診断を行い、精度の高い治療計画を立案致します。

最終的には患者様と話し合いを重ね、どのプランで治療を進めていくかを決定していきます。

当院が考える根管治療の目標

根管治療を行う上で、ただ歯を残す。というだけでなく、再感染・再発を防ぎ、治療した歯を長く使っていただくための中長期的な目標を立てて治療を行います。

細菌による再感染・虫歯の再発を防ぐ

細菌による再感染・虫歯の再発を防ぐ

根管治療は歯の神経の処置や感染根管をきれいに清掃してから、土台・被せ物をする修復治療を行います。虫歯を取り残したり、根管充填に隙間があったりすると、再感染の好きを与えてしまい、治療をしても虫歯が再発してしまいます。

当院ではそのようなことがないよう、マイクロスコープ・ラバーダム・NiTiファイルを使用し、治療による再感染・再発をさせない治療を行うことを目標の一つとして掲げています。

もちろん、治療後の継続的なメンテナンスは欠かせません。「良い状態を維持する」ためには、定期的に口腔内をチェックアップし、問題があれば早期発見・早期解決を目指し、問題がなければ良好な状態を維持する処置を継続して行います。

10年後を見据えた治療

10年後を見据えた治療

治療を繰り返すということは、当然最後には歯がなくなることを意味しています。

10年後も治療した歯を維持していただくためには、精密な治療及び継続的なメンテンスが必要になります。治療計画時にはメンテナンスの重要性を十分にご理解いただけるようご説明をさせていただきます。

治療が原因の再発は当院の努力が必要ですが、治療した歯を長持ちさせるためには患者様の努力(定期メンテナンスやご自身でのブラッシングなど)が必要になります。

「出来る限り長く、ご自身の歯で過ごしていただきたい」という思いで治療に取り組み、10年後も治療した歯が維持されたとき、それが一つの目標達成だと思っています。

なぜ10年か?というと、治療した歯も加齢していくので、一生涯治療した歯が維持できるとは限りません。10年をまず目標にし、それ以上維持されればよりベストであると考えているからです。

根管治療の種類

歯髄温存療法(生活歯髄保存療法)

歯髄温存療法(生活歯髄保存療法)は歯髄の全てもしくは一部を保存する治療法です。

歯髄は歯の寿命に関わり、失活歯(神経を除去した歯)は歯根破折(歯が割れること)の原因となる可能性が高くなり、結果的に歯を失う確率は健康な歯に比べて格段に高くなります。

当院では神経が残せると判断した場合は、神経の全て及び断髄にて神経を残し、MTAセメントと呼ばれる封鎖性・殺菌効果に優れた充填剤を用いて、歯の神経を守ります。

抜髄治療

残念ながら歯髄が保存できない場合は、神経を除去するための抜髄治療を行います。抜髄治療を行った後は根管内を清掃し、MTAセメントを充填します。

このとき、充填剤が隙間なく詰めることが重要で、隙間が出来ると再感染の隙を与えてしまうことになります。

根管充填後は歯冠修復治療を行い、メンテナンスに移行します。

感染根管治療

歯髄が壊死することで、感染根管となります。
歯髄が壊死することで一時的に痛みがなくなったように感じますが、感染は広がり続けるため、やがては歯槽骨溶かしていき、膿が溜ります。この状態を近先生歯周炎と言います。炎症が広がり続けることで、根尖病巣・歯根嚢胞・歯根膜炎と呼ばれる状態になります。

感染根管治療は、根管を徹底的に清掃・殺菌していくことが重要になります。ラバーダム装着後、マイクロスコープ下で壊死した歯髄を除去し、NiTiファイルと呼ばれる器具を使用して根管内を徹底清掃していきます。

その後はお薬で根管内を洗浄・殺菌していきます。最後にMTAセメントにて根管充填を行い、歯冠修復治療に移行します。歯冠修復治療後はメンテナンスに移行します。

再根管治療

一度根管治療後に再発・炎症が起きてしまった場合に、再度根管治療を行う必要があります。

根管治療を行ってから数ヶ月期間が経過しているが、痛みや腫れがある。もしくは膿が出ているなどの症状を感じる方は再根管治療が必要な症状である可能性があります。

初めての根管治療に比べて難易度が格段に高くなるので、慎重に治療を行う必要があります。

再根管治療の難易度が高い理由は、一度治療した歯には充填剤が歯に強固に付着しており、取り残しが生じやすいこと。そして、一度治療した歯が薄くなっている場合に、歯が割れてしまう恐れがあるためです。

歯が垂直に破折している場合は、抜歯となる場合があります。その際はレントゲン写真などをお見せしながらご説明をさせていただきます。

外科的歯内療法

通常の根管治療で改善が見られない場合に行うのが、外科的歯内療法です。通常の根管治療は上から行うのですが、起こっている症状など様々な理由で問題の部分にアプローチできない場合があります。

そういった場合に歯肉を切開し、下から外科的にアプローチして治療を行います。

根管治療の流れ

検査(診査・診断)

検査(診査・診断)

まずは検査を行います。
パノラマレントゲン・デンタルレントゲンを撮影し、必要に応じてCT撮影を行います。

このとき、全ての歯の撮影を行います。

検査結果のご説明・治療計画のご説明

検査結果のご説明

検査した資料を元にご説明を詳細に行こないます。また、治療計画もご説明していきますので、患者さんとのカウンセリング・ヒアリングを通してどの治療プランを選択していくのかを決定していきます。

治療開始

治療開始

  • 咬合面の切削
  • 歯髄が保存できる場合は、保存治療を行う
  • 歯髄が保存できない場合は、抜髄治療を行う
  • 感染根管の場合は、感染根管治療を行う
  • 根管内の汚染物質を徹底除去
  • 薬品で根管内を洗浄・殺菌
  • 経過観察(病状の変化を確認する)
  • 根管充填にて、根の先まで緊密に詰める
  • 経過観察(治癒の確認及び修復物セットの判断)
  • 土台を立て、修復物(クラウン)をセットする

経過観察・メンテナンス

経過観察・メンテナンス

修復物がセットされた後も継続的に経過観察を行います。治療後に継続的に経過を追うことで治癒の度合いを確認することができます。

また、治療後の再発を予防するため、歯科衛生士によるメンテナンスを定期的にうけていただきます。

根管治療を行う方へ

セカンドオピニオンを受け付けております

根管治療が必要だと言われた方、根管治療後中々症状が改善されない方は一度当院へご相談下さい。セカンドオピニオンも受け付けておりますので、お気兼ねなくご相談ください。客観的な視点で、患者様に良い情報をご提供できるよう最善を尽くします。